出生前診断

出産のご案内

出生前検査のご案内

赤ちゃんの3~5%は先天性の病気をもって生まれるといわれています。 出生前検査とは、妊娠中に赤ちゃんの発育や異常の有無などを調べる検査のことをいいます。 出生前検査には、超音波で形態異常(見た目でわかる異常)について調べる検査と 染色体について調べる遺伝学的検査があります。

当院は、日本医学会の出生前検査認証制度等運営委員会によりNIPTを実施する連携施設に認証されました。それに伴い、2023年1月より出生前検査(遺伝学的検査)を開始します。(認定証PDF)

出生前検査認証制度等運営委員会

当院では、以下のスタッフを中心に出生前検査に対応していきます。

  • 日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医:芝田 恵、川口 惠子
  • 日本産科婦人科遺伝診療学会認定医(周産期):岡本 哲、芝田 恵
  • 日本周産期・新生児医学会認定 周産期(母体・胎児)専門医:芝田 恵、鳥屋 彩、川口 惠子

2013年に臨床研究として、母体血を用いた新しいNIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査)という検査が日本に導入されました。このNIPTは、精度が非常に高いことから注目されました。出生前検査を行う際には遺伝カウンセリングが大事であり、当初は遺伝カウンセリングができる施設でのみNIPTが実施されてきました。しかし、遺伝カウンセリングはせず、検査のみ行い結果の開示もメールで伝える医療機関(いわゆる非認定施設)が増加し、結果だけわかっても内容が理解できず相談もできないなど、妊婦さんが困るケースが出てくるようになりました。

そこで、妊婦さんが困らないよう出生前検査認証制度等運営委員会より新しい制度ができ、NIPTを行う施設として、全国の大学病院など169施設が「基幹施設」に認定され、地域の主な妊娠・出産を取り扱う医療機関などが「連携施設」として認定されました。

当院では出生前コンサルト小児科医もおり、先天性疾患を診ている小児科医が、子どもが生まれたときにどんな生活になるのか、どんな医療・福祉のサポートが受けられるのかなどの情報提供も含めて相談にのります。

当院で検査可能な出生前検査は以下の通りです。

検査の種類 非確定的検査 確定的検査
NIPT クアトロ検査 羊水染色体検査
実施推奨時期 9-17週 15-17週 15-16週以降
検査内容 採血 採血 羊水穿刺
検査の費用 135,000円 20,000円 150,000円
検出率(感度) 99% 80% 99.9%

出生前検査について相談したい、という方はお早めに遺伝カウンセリング外来の予約をお取りください。

出生前検査の流れ

  1. 遺伝カウンセリング
  2. 検査(希望者のみ)
  3. 結果説明(1〜2週間後

今回の妊娠において当院に通院中の方

産科外来受付(2階)で直接予約をお取り頂くか、電話(03-5850-0303)で予約をお取りください。

今回の妊娠において、他院に通院中あるいは他院で出産希望の方、セミオープンシステムをご利用予定の方

電話(03-5850-0303)でご予約ください。
紹介状はなくても受診できます。出産予定日が決まってから予約をお取りください。

遺伝カウンセリング外来

外来担当医表をご確認下さい。

予告なく担当医が変更になる場合がございます。ご了承下さい。

当院の遺伝カウンセリング外来の予約をお取り頂いた方は、受診前にパートナーの方とともにこちらをご覧ください。
「当院での出生前検査についての説明」

  • 妊娠初期からいつでも受診は可能ですが、検査の種類により受けられる時期が限られていますのでご注意下さい。
  • 可能な限りパートナーと一緒に受診してください。
  • 検査同意書にはパートナーのサインが必須となります。両者の同意があれば、当日検査を受けることが可能です。
  • 出生前検査について説明を聞いた結果、「検査を受けない」という選択をすることも可能です。

当院で行っている出生前検査の各検査について

出生前検査の費用について

遺伝カウンセリング料

初回 5,000円、2回目以降 3,000円

各検査費用(税込み価格)

NIPT ¥135,000*
クアトロ検査 ¥20,000
羊水検査 ¥150,000

*検査の結果によっては、羊水検査などを受ける必要がございます。NIPT受検時に2,000円を追加でお支払い頂くと、羊水検査が必要となった場合の費用は60,000円となります。クアトロ検査は対象外です。